元プロ野球選手で“ハマの大魔神”と呼ばれた佐々木主浩氏(51)は、馬主としても大成功を収めている。所有馬の総獲得賞金は、20億円を優に超えるほどだ。
成功のきっかけとなったのは、1頭の牝馬との出会い。ハルーワスィートという尻尾のない馬を加奈子夫人が気に入り、「その仔がほしい。生まれてくる仔すべて」とおねだりしたのが幸運を呼ぶ。なんと、その仔たちが立て続けにGⅠを制覇したのだ。
ヴィルシーナは’13、’14年とヴィクトリアマイル2連覇、ヴィブロスは’16年の秋華賞と’17年のドバイターフ、そしてシュヴァルグランは’17年のジャパンカップを勝っている。
この3頭に共通するのは、名前に「ヴ」という文字が入っていること。これは加奈子夫人が「走っている馬を見ると、ヴという文字が入っている馬が多い。馬名を決めるときは、それを入れた方がいい」と、アドバイスをしたのがきっかけだった。
馬主の世界で、これだけの“あげまん”はいないだろう。
(明日に続く)