一部報道によれば、魔裟斗は近しい関係者に「今年で完全燃焼すると決めた」と話しているという。30歳という節目の年齢を迎え、リングを下りる決意を固めたようだ。
昨年は「K-1ワールドMAX世界一決定トーナメント」で、2003年以来となる2度目の優勝を果たした。今年はディフェンディング王者として連覇に挑むと思われたが、これまでトーナメント参戦について明言を避けてきた。
3月22日には東京マラソンに挑戦して完走。ゴール直後には「今年の目標は決まっている。もうすぐ発表したい」と言葉を濁していた。
「格好いい生き方、辞め方をしたい」と常々口にしてきた。太く短くという美学を貫き、世界の頂点に立ったままリングを去ることになる。
魔裟斗は、ヘビー級中心だったK-1に中量級を根付かせた。甘いルックスで女性ファンを獲得。またテレビ番組、CMにも相次いで出演するなど従来の格闘家のイメージを変え、「K-1のカリスマ」とも称された。
今後は、21日に行われる「K-1ワールドMAX世界一決定トーナメント」(マリンメッセ福岡)で、次世代のエースと言われる19歳のHIROYAとエキシビションマッチを行う予定。その後、1、2試合戦って年内で引退するという。