100年に一度といわれる大不況の波はテレビ局も襲っている。在京民放キー局は5社すべて、広告収入の落ち込みが大きく、制作費も大幅カット。
「そんな状況ですから、出演料のいらない局アナ、あるいは、さほどギャラの高くないフリーアナの起用が激増しているんです」(テレビ誌ライター)
今春の番組改編で、最も注目されたのは、3月30日からスタートした「総力報道! THE NEWS」(TBS系)に報道キャスターとして抜てきされた“まやや”こと小林麻耶。かねてより希望していた報道畑に転身すると同時にTBSを退社にしてフリーに。高額ギャラで契約したという説と1回の出演料が50万円くらいという説がある。
「やはり現状では、高額ギャラでは使わないと思います。それでも、番組以外のCM出演などで局アナ時代よりも稼ぐことは簡単でしょう」(芸能ライター)
注目の視聴率だが、放送開始4日間の番組平均世帯視聴率は4.6〜6.5%(ビデオリサーチ関東地区調べ)。他局のライバル番組は、日本テレビ系「NEWSリアルタイム」7〜8%、フジテレビ系「FNNスーパーニュース」7〜9%、テレビ朝日系「スーパーJチャンネル」7〜8%となっており、今のところ完敗だ。
「しゃべりはしっかりしていると思う。しかし、バラエティーでは、そこにかわいらしさをプラスした点が売りだったが、報道では、それは出せない。結局、彼女の長所を封印しなければならないのが痛いところ」(同)
もうひとり、“誤算”だった人気女子アナがフジテレビの中野美奈子(29)だ。朝の情報番組「とくダネ!」に、前任の佐々木恭子(36)が産休に入った後を引き継ぐ形になったが、視聴率は初回が7.7%と、前4週と全く同じ数字。“ナカミー”効果はゼロだった。
「メーンの小倉智昭氏をはじめ、出演者がクセ者ぞろい。中野アナはかなり遠慮がちで、影が薄い感じがする」(前出・テレビ誌ライター)
今後の2人の奮起に期待しよう。