これを受け、「妊婦さん酷使するなんてTBSとんだブラック企業だな」「ワークライフバランス最悪」といった、局を批判する声が相次いでいる。吉田アナは『ビビット』(同)の出演回数を減らすなど、会社側に便宜をはかってもらったと説明しているが、それでも一定の重圧はかかっていただろう。
「TBSには社員全員が加入する労働組合があります。労働組合の力は強く、過去にはアナウンサーがストライキで番組を欠席したこともありますね。また、メディアに多い過重労働防止のため、24時を過ぎるとスタジオの電源が自動的に落ちるのはよく知られていますね。ただ、労働組合の要求は賃金アップなどに偏っており、吉田アナのような妊娠した女性社員が働きやすい環境を整えているのかといえば、疑問符がつきます」(芸能ライター)
そして、現在のTBSの女子アナは、深刻な人手不足に陥っているともいえる。
「TBSは日本テレビの水卜麻美アナウンサーのような局を代表する名物アナウンサーが不在の状況にあります。2014年9月にアイドル的な人気を獲得していた田中みな実アナウンサーが退社。さらに、2016年3月には『NEWS23』のキャスター抜擢など期待のホープだった小林悠アナウンサーが退社しています。健康上の理由による退社とされましたが、一部報道では、パワハラによって精神的に追い込まれたとも言われていますね。名物アナが抜けた穴を、現在は江藤愛アナや吉田アナが担っている状況なので、仕事の負担も大きかったのではないでしょうか」(前出・同)
女子アナはテレビ局の顔ともいえる。彼女たちがまともに働けない職場は“ブラック企業”と言わざるを得ないだろう。