私はとにかく出会いの運がない。恋人を作りたくて頻繁に合コンへ参加はしているのだけど、今までそこで会った男性に付き合いたいと思う人はまずいなかった。この前なんて3人中2人が20代にも関わらずハゲ、あと1人はヤンキーだった。どうしてそんな組み合わせなのか理解できなかったんだけど、合コンの幹事である私の友達の女上司が、知り合いから頼まれて仕方なく開催したものらしい。
それでまだトークがうまいならば救いがあるんだけど、ハゲの2人はほとんど何もしゃべらずに、黙々と食べ物とお酒を飲んでいるだけ。唯一、しゃべってたヤンキーは本当かどうかわからない自分の武勇伝をひたすら話してた。もういい年なのに中学時代は隣の学校まで行ってトップのやつをしめてたとか、どうでもいい話をずっと聞かされたよ。
100歩譲ってそこまでは許すとしよう。最悪だと思ったは最後、会計で1円単位でワリカンを申し入れて来た時。すべてを払えとまでは言わないけど、男性として少し多めに払うとかの心意気は見せてほしかった。まあそんな感じで他の合コンも全員が童貞とか、そんなんばっかり。
もう普通の合コンで出会いを諦めた私は仕事で運命の人を探すことにした。それで始めたのがキャバクラ。ここに来る人ならお金を持っている人が多いだろうし、良い会社で働いている人と出会える気がする。まだ働いて間もないからこの人ってのに出会ってないけど、これからゆっくりと探していくつもり。キャバクラ嬢と付き合いたくて来てるお客さんも多いだろうから、いい人がいたらそのまま付き合うよ。キャバは色恋営業なんていうけど、この先、この仕事を長く続けるつもりはないし、恋人ができたらすぐ辞めるつもりです。
(取材/構成・篠田エレナ)