同局によると、平日朝の日本初のワイドショーであり、29年間続いた「モーニングショー」を22年ぶりに“21世紀版”として復活させるというのだ。羽鳥アナは「自分なりの考えを言葉にする“モノ申すキャスター”」のスタンスとなり、「毎日の様々なニュースをわかりやすく伝える」としている。
「モーニングバード」は11年4月、日本テレビを退社し、フリーとなったばかりの羽鳥アナを招いてスタート。当時、男性アナウンサーでは人気ナンバー1ともいえた羽鳥アナだったが、同番組は視聴率的には苦戦。同時間帯では、有働由美子アナ&井ノ原快彦コンビの「あさイチ」(NHK総合)が圧倒的な強さを誇っており、小倉智昭キャスターの「とくダネ!」(フジテレビ)、「スッキリ!!」(日本テレビ)が、それに続き、「モーニングバード」は、その後じんを拝している状態。
今回、番組を新たにし、羽鳥アナの冠番組に変更することで、巻き返しを図ろうというのがテレ朝の狙いだ。公式な発表こそなかったものの、すでに赤江アナの降板は明らかになっていたが、その後任にアシスタントして座るのが、同局の“次期エース候補”の宇賀なつみアナ。宇賀アナは14年3月末、「報道ステーション」から早朝の「グッド!モーニング」サブキャスターに異動したが、視聴率はイマイチだった。新番組で、その存在を改めて知らしめたいところ。
番組一新といいながら、日替わりコメンテーターは石原良純、高木美保、長嶋一茂、島谷ひとみらが務めるため、これまでと変わりがなく、羽鳥アナのパートナーが赤江アナから宇賀アナに代わっただけといわれかねない。
同番組が午前8時〜9時台の激しい情報番組戦争の序列を変えるためには、相当な“変化”を求められることになりそうだ。
(坂本太郎)