GMは、チーム強化に関する戦略の立案を行うとともに、編成・育成部門においても責任者として中心的な役割を担う。球団によると、福良氏は、監督経験者であり、コーチ・スカウトとしての十分な実績もあることから、現状のチーム力分析と補強ポイントの改善に即時対応できる人物として選任されたとのこと。
なお、福良氏はGMに就任するとともに、編成部長も同日付で兼任し、ゼネラルマネージャー兼編成部長として、最下位に低迷するチームの底上げを図り、オフにはドラフト会議の責任者として腕を振るうこととなる。現在務めている育成統括ゼネラルマネージャーの職責は解かれ、長村裕之球団本部長兼編成部長は、球団本部長専任となる。オリックスは2016年に瀬戸山隆三前球団本部長が退任、加藤康幸前編成部長が異動(同年末に退団)したため、長村氏が球団本部長と編成部長を兼任していた。
今年は福良氏の後を受けて、福良氏をヘッドコーチとして3年間支えた西村徳文氏が監督に就任。高卒2年目の西浦颯大、ルーキーの頓宮裕真を開幕スタメンに起用するなど、キャリアに関係なくアグレッシブな選手を積極的に使っているが、28日現在、チーム打率が.223と低迷。投手陣も中継ぎに安定感を欠くなど、首位の楽天と5.5ゲーム差の最下位。交流戦前に福良氏がGMに就任することで、巻き返しを図る。
文 / どら増田
写真 / 垪和さえ