音楽業界をけん引する事務所・グループからは、ジャニーズ事務所所属のKis−My−Ft2がデビュー9年目にして初の紅白。LDHを代表して出場する7人組GENERATIONSはメンバーそれぞれがドラマや映画、バラエティなどで活躍した1年を締めくくるステージとなる。また、デビューシングル「キュン」がオリコンチャート1位を獲得した日向坂46が坂道シリーズの先輩・乃木坂46、欅坂46とともに出場するなど、世代交代を感じさせるフレッシュな顔ぶれが揃った。
過去20年で最少の41組という出場者数について、加藤氏は「現時点でのベスト」と断言。紅白と言えば、歌以外の企画も見どころだが、「タイミング次第でもあるので、残り1か月半であらゆる可能性を探りたい」と語るにとどまった。紅組の21組に対して白組は20組と1組少ないが、追加枠の可能性については、「今後の期待や盛り上がりによって出演交渉の可能性もある。最終的に何組になるかはご想像におまかせしたい」と含みを持たせた。
そうなると、気になるのは最終的なラインナップだが、2019年上半期の連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)主題歌「優しいあの子」を手掛けたスピッツの初出場や、菅田将暉やFoorinに楽曲を提供し、自身もドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)のテーマ曲「馬と鹿」をヒットさせた米津玄師の2年連続出場、あるいは昨年のサザンオールスターズのように特別企画による大物アーティスト出演も期待される。
すべては制作サイドの交渉次第だが、視聴者の熱意があっと驚くようなサプライズを実現することも夢ではない。令和最初の紅白で、2020年東京オリンピックを「強く意識している」と加藤氏。「2019年最後の4時間を噛み締めて、日本中の皆さんが前向きになれるような去年を超える紅白を」と報道陣に語った。