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初代一条さゆりを偲んで ゆかりの踊り子たちが追悼の催し

 約60年のストリップの歴史のなかでもっとも印象に残るストリッパーをあげろと言われたら…。もちろん年代によって出てくる名前は違うだろうが“初代一条さゆり”がNo.1ではないかと思う。

 昭和12年生まれの一条は、昭和30年代にストリップデビュー。ただ当時は一条ではなく別の名前だった。

 一条さゆりを名乗るようになるのは昭和41年、29歳のときだった。京都の地名の一条、さゆりは吉永小百合からとった。愛液にまみれ官能に打ち震える〜と絶賛された蝋燭ベッドショーで一世を風靡。47年には神代辰巳監督日活ロマンポルノ「濡れた欲情」に主演した。

 大阪・ストリップ劇場「吉野ミュージック」での引退興行の最中に公然わいせつ罪で逮捕され、実刑判決をうけた。和歌山刑務所にて服役。出所後、大阪市北区でスナックのママに収まったが、長続きせず、一時は路上生活を余儀なくされたことも。晩年は西成釜ヶ崎の住人となり、平成9年8月3日享年60歳で亡くなった。

 一条が亡くなって今年がちょうど17回忌にあたり、踊り子などストリップ関係者たちによってさまざまなイベント企画されている。8月3日の命日には、当代随一の人気者「牧瀬茜」が追悼の辞を述べ、「渡辺理緒」が献上の舞を披露する。またコメディアンの一色涼太が「一条の思い出」を語る。

 釜ヶ崎の路上で上演されたことがある水族館劇場さすらい姉妹による「谷間の百合」の公演も予定されている。

◆一条さゆり(俗名・池田和子)を偲ぶ会
大阪市西成区萩之茶屋2-5-2 立ち呑み「難波屋」(http://tutui-221.cocolog-nifty.com/)
8月3日(土曜)午後4時30分開場 

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