30代とみられるヲタク軍団の感想をメモっていた午後8時、突如ガンダムの全身のライトが消えた。故障ですかねえ…と話しかけると、「いや、演出が始まるんですよ」と鼻で笑われた。
BGMに胸の鼓動が高まる。全消灯から目、胸部、ジェットブースターなどが次々にライトオン。首が左右に動き、上空を見上げた。問題はこのあと。全身から煙のようなものが激しく噴出。軍団から「後ろに回りましょう」と誘われ、言われるがまま移動する。
するとどうだ! 水蒸気の煙が風に乗って降り注ぐではないか。霧のシャワーのようで気持ちいい。軍団のリーダー格男性(31)は「ケツのほうに回ってよかったでしょ? 僕らは“ガンダムのオナラ”と名付けました(笑)。蒸し暑い夏の夜はこれを浴びるに限ります。絶対記事に書いたほうがいいですよ」とさも嬉しそうだ。
ガンダムの前ではおっさんも子供。童心に帰らせるパワーがある。
近くの係員に「ガンダムは1日に何回オナラをするんですか」と尋ねた。
「オナラ? ああ、ミスト(霧)のことですか」とやや不機嫌そう。それでも午前10時から午後8時まで、1時間に1回、毎時ちょうどにこの演出があることが分かった。
入場は無料。飲食屋台や立像ガンプラ(1500円)など土産品の出店も充実している。午後8時半でライトアップは終了。ガンダムの股下を触りながらくぐることのできる「タッチ&ウォーク」も人気という。