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全日本プロレス 激闘から一夜明け、新3冠王者の佐々木健介が今後の野望を語った

 26日の全日本プロレス両国国技館大会で“世界一性格の悪い男”鈴木みのるを倒し、第36代3冠ヘビー級王者となった佐々木健介が27日、埼玉県吉川市内の健介オフィス道場で一夜明け会見。前夜の激戦を物語ように右腕には治療器具を装着しながら会見に臨んだ健介は、VM(ブードゥー・マーダーズ)にダメ出しする一方で、“プロレス伝道師”になることを宣言した。
 新3冠王者が王者の品格を取り戻す。
 42分7秒の激闘から一夜明けても「曲げても伸ばしても痛い」という右腕に低周波治療器をあてながら「フリーになってからのトレーナー。移動用なんで24時間治療もできるし。昨日の夜から治療してる」と健介は1日も早いケガの回復に余念がない。鈴木みのるとの壮絶な一戦で肉体的なダメージは計り知れないが、それでも3度目の挑戦でようやくつかんだ3冠王座とあって「3冠獲ったんだよねなって自分に問いかけたり、興奮してあんまり寝てません」とやはり喜びは大きい様子。
 しかし、チャンピオンに休息は許されない。理想の王者像に話が及ぶと「鈴木(みのる)がいて、VMがいて、全日本はいろんな個性があると思う」としながらも、VMを例に「だけど、会場で水をぶちまけたり、イスで攻撃したりそんな奴らがプロレスラーって胸張って言えるのかって思うんですよね」と素行の悪いレスラーたちに強烈なダメ出し。その上で「これを巻いてた先輩たちは堂々と胸張って『オレはプロレスラーだ』って言えたと思うんですよ」と自らはプロレスラーの模範となるような真のチャンピオンを目指すという。

 今後の防衛プランについて「ベルトを簡単には手放すつもりはない。いけるところまでいく」と力強く長期政権の樹立をぶち上げた健介は、初防衛戦が濃厚な「全日本プロレス創立35周年記念大会」(10月18日、東京・代々木第二体育館)について「誰とやりたいってオレが言う問題でもないのかな」と王者として誰の挑戦でも受ける構えだ。
 「誰が来るのか逆に楽しみだな」と挑戦を受ける立場として余裕の表情ものぞかせながら「本来のプロレスを追い求めていきたい」と健介流の理想の王者象を築き上げていく腹積もりでいるようだ。
 「このベルトの価値をプロレスを知らない人に伝えていきたい」と3本のベルトとともに、真のプロレスを世に伝えていくため、“プロレス伝道師”になること宣言をした健介。今後は3冠ベルトに込められた稀代のプロレスラーの思いを具現化していくつもりだ。

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