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次は日本か!? チリ「カルブコ火山」43年ぶり大噴火の不気味

 チリ共和国の首都、サンティアゴから南に1000キロ離れたカルブコ火山(標高2000メートル)が、4月22日に大規模な噴火を起こした。噴煙は上空15キロまで達し、チリ政府は火山から半径20キロ以内の住民4400人に避難を命じ、非常事態を宣言している。
 カルブコ火山が噴火したのは1972年以来、43年ぶりのことだ。

 武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏が言う。
 「今回の噴火で、噴煙は成層圏の高さにまで達した。過去にはインドネシアのタンボラという火山が大噴火し、同じく成層圏まで達して地球的規模の気候変動を起こしたことがあります。今後どうなるかはわかりませんが、決して対岸の火事ではありません」

 確かに1万キロ離れた場所での噴火とはいえ、気になるのは日本への影響だ。
 「これまでの歴史を見ても、大噴火の前後には巨大地震が発生する傾向にあり、カルブコ火山の噴火でも同じ現象が起きる可能性がある。また、東日本大震災を予測した琉球大学理学部名誉教授も語っているように、今世紀を振り返ると太平洋を挟んだ西と東、つまり日本と南米で巨大地震が交互に発生するデータもあります。2010年のチリ地震(M8.5)の1年後に起きたのが3・11でした。カルブコ火山の噴火が、日本列島を襲う巨大地震につながる可能性もあるわけです」(サイエンスライター)

 しかも、それにより日本国内の火山が活発化し、最悪の連鎖を招く危険性もあるのだ。
 「チリの火山の例を見てもわかるように、休んでいる期間が長いほどエネルギーを溜め込み、噴火の規模が大きくなる。また、“死火山”と思われていた火山が突如噴火するケースもあります。日本では比較的火山が静かな期間が長かったのですが、このままその状態が続くわけではありません」(前出・島村氏)

 チリの噴火がスイッチにならなければいいが。

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