今年の7月にオープンした若手選手寮「青星寮」には、目的別のトレーニングフロアが用意されている。今年の秋季キャンプでは、個人練習に重きを置いているため、個人個人がグラウンドを見渡せるトレーニングエリアで軽快な音楽が流れる中、真新しい器具やエアロバイクを使用しトレーニングに励んでいる。
第2クールからは専門講師を招いての新しい試み「ヨガ」を学んだり、「アニマルフロー」という動物の動きを真似るワークアウトに挑戦。室内練習場から大きな拍手や笑い声が漏れてきたことからも、和気あいあいと楽しみながらトレーニングできたようで、今までの野球の練習とは違った形のキャンプを行っている。実際にアニマルフローを体験した砂田毅樹も「身体の可動域や動きの流れ、安定性などが役に立ちそう」と、笑顔で振り返ってくれた。また、昨年から中継ぎでフル回転している三嶋一輝はピラティスで体幹を鍛えて、「バランスの強化や姿勢の修正」を続け、2年連続で結果を残すことができた一因となっているようで、若手ピッチングスタッフにもその効果が大いに期待される。
秋季キャンプのスローガンは4年連続で「凡事徹底」。今年はその後にCONNECT TO VICTORYがつながる。一人ひとりの成長の結果がチームを勝利に導くと、この言葉には込められている。18日には打ち上げられる秋季キャンプ。終盤には奄美大島からラミレス監督が合流する予定だ。ベイスターズ若手投手陣は様々な手段で己を鍛え上げ、来年こそケガ無く1年通じてチームに貢献してもらいたい。
取材・文・写真 / 萩原孝弘