さて、京都メーン「平安S」は、ダートで4戦4勝と破竹の快進撃を見せているエスポワールシチーが参戦。今回も圧倒的な人気を集めそうですが、今回が初の重賞挑戦。さらに、休養明けに加えて同じような先行タイプも多く微妙です。いずれにしても、流れが速くなるのは明らか。ここは末脚温存で直線勝負のダークメッセージと、サンライズバッカスの強じんな末脚にかけました。
中山では「AJCC」です。別定戦で外回りの2200メートル。そのため有馬記念組の出走が目立ちます。ところが、過去7年、不思議なことに有馬記念組の優勝馬はゼロ。驚いたのは2着もなければ3着もないのです。ちなみに昨年、AJCCの1番人気はドリームパスポートで5着。中山金杯組が活躍しているデータを踏まえると、先週の日経新春杯のアドマイヤモナーク(5着)同様に、やはり疲労残りが心配されます。エアシェイディ、ドリームジャーニーが有馬記念で計時した時計が芝2500メートル2分31秒9。これはハーツクライ、ディープインパクトと同じタイム。目に見えない疲労が気がかりです。
そこで、有馬記念を使っていない馬にターゲットを絞ると、ネヴァブションです。約1年近く休んで出走したAR共和国杯で、ラスト3F33秒台の末脚を駆使。ジャパンCを制したスクリーンヒーローと0秒7差。京都大賞典を叩いたアルナスラインと0秒5差。そしてジャパンCで意表を突いた逃げ。結果7着でもウオッカと0秒3差は特筆ものの内容です。前走の中山金杯は距離不足に加えて、ジャパンCの後、ひと息入れたせいか、馬体がデビュー以来の最重量を記録。重め残りでした。それでも0秒2差と中身の濃い一戦。
元来が叩き良化型で、一昨年のこの時季に3連勝と寒期に強いタイプ。距離延長した外回り、別定の57キロも有利。真価発揮の一番とみて強気に買いです。