記者会見は麻薬取締法違反の罪で逮捕、起訴されたピエール瀧被告が所属するユニット「電気グルーヴ」の音源・映像を出荷停止、在庫回収、配信停止する処置をとった音楽レーベル、ソニー・ミュージックレーベルスに対して処置の撤回を求めたもので、今回の運動で集めた6万4,606人分の署名を提出したと発表した。
会見は約1時間。出席者は「楽曲は作者だけではなくユーザー側の財産である」と主張したほか、配信を停止したことで、電気グルーヴが過去に発売したCDやDVDが高額な値段で取引されている事実、日本以外にもアメリカやオーストラリアなど、テクノ音楽が人気となっている世界各国からの署名も多く届いたことも伝えられた。
会見によると、今回の署名に対する回答を6月1日までにソニーミュージックレーベルスに求めているといい、今後の動向が注目されている。
会見はニコニコ生放送でも中継され、平日の昼というネットユーザーの集まりづらい時間帯にもかかわらず、4500人を超える視聴者、約4000件のコメントが集まり、今回の記者会見に対する注目の高さを物語っていた。
ネットでは、今回の署名活動に対し、おおむね賛成する声が集まったものの、会見の雰囲気を和らげるためか、会見の途中で宮台氏が「自由や解放を訴えているミュージシャンが忖度による損得の奴隷になっているのは滑稽です」とのジョークを飛ばす一幕も。発起人のひとりである永田氏が、電気グルーヴと縁のあるアニメ『ポプテピピック』のTシャツを着て登場し、視聴者から「不謹慎」と批判を受ける場面もあった。
音楽業界全体をパニックに巻き込んだ瀧被告の逮捕。ひとつの答えは6月1日にも発表されそうだ。