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ボクシング あす14日後楽園で再起戦 坂田健史を独占直撃

 もう一度世界の頂点へ。WBA世界フライ級前王者の坂田健史(協栄)が、WBOアジア・パシフィックフライ級チャンピオンの全鎭萬(韓国)と再起戦(14日、東京・後楽園ホール)に臨む。昨年大みそかにデンカオセーン・シンワンチャーに敗れ王座陥落後、6カ月ぶりの実戦に向けて今何を思うのか。王座返り咲きを目指す元王者を独占直撃した。

 −−なぜ現役を続行しようと思ったのか。
 「もう一度ベルトを巻きたかったし、周りも賛成してくれた」

 −−1月に現役続行を表明してからずっと練習を?
 「何度か休みを入れましたけどね。温泉旅行に行ったりはしました」

 −−どうやってモチベーションを維持した。
 「『もう一度チャンピオンに返り咲く』、その一心でやってます」

 −−そのためにはどんな練習をしてきたのか。
 「自分の良くなかった点を見直しながら、今まで出来なかったことをやっていこうっていう風にやってきました」

 −−具体的には?
 「まあ、コンディションの作り方とか。今までやっぱり変えるのが怖かった部分があったので。今は思い切っていろんなことにチャレンジしてます」

 −−どんなチャレンジを。
 「減量の方法だとか。コンディションは今のところすごくいいです。いい具合に作れているので、成功しているのかなって思います。今までは、食べた分だけ気にしていた。100グラム食べたから100グラム増えるとか。やっぱりしっかり栄養を採りながら、カロリーの少ないものという風に今は変えてきてます」

 −−以前ブログでトマト嫌いを告白していたが、好き嫌いは減量に影響があるのか。
 「(好き嫌いは)無くなりますね。何でもおいしく食べられます。トマトはダメだったけど、追い込まれればなんでもおいしく食べられる(笑)。ボクシングを始めるまでは(トマトを)食べなかった。栄養はあると思いますね、水分も多いですし」

 −−14日の試合はどんなファイトを見せたい?
 「もう1回世界を狙うんだから、絶対負けられない試合。きっちりした世界の相手に『坂田は世界を狙えるな』って試合をしたい。KO決着でも判定でもいい内容で」

 −−チャンピオンに返り咲くために必要なこととは。
 「ボクシングに幅を持たせるという意味でも、ただインファイトに頼るだけじゃなく、やっぱり距離を使うときは使い、自分のパンチの生きる距離を意識しながらやってます」

 −−階級はどうするのか。
 「それもチャンスをうかがいながらになると思う。実際、次の試合でスーパーフライ級で自分がどれだけ動けるのか、自分に合ってるのか、試合で分かると思うんで。それでまた決めたい。今のところはスーパーフライ級を狙おうって気はあります」

 −−フライ級のベルトに興味は。
 「やっぱり(デンカオセーンに)借りを返したい、もう1回ベルトを取り返したいって気持ちはあります」

 −−今後対戦したいボクサーは。
 「対戦したいボクサーというよりも、とにかくチャンピオンとやりたい。今は形はこだわらない。できれば最短でやりたい。そのために内容の問われる試合にはなると思います。年内にやりたいと思います」

 −−ファンにメッセージを。
 「もう1回世界チャンピオンになるために復帰を決意したんで、自分を応援してくれている皆さんのためにも、もう1回世界チャンピオンになれるように一生懸命頑張ります」

◎キツい減量中の癒しは3匹の猫
 元世界王者の坂田は愛猫家という別の一面を持つ。ストイックさを求められるボクサーにとってストレスを発散する癒しのツボになっている。
 坂田と猫との出会いは奥さんだ。元々は奥さんが飼っていた猫で、結婚を機に猫との同棲生活も始まった。
 今年に入ってからは、たびたび自身のブログにも登場。現在は子供が生まれ3匹となり“3世代同居”の形をとっている。
 そんな猫の魅力を「かわいいですね。いろんな顔をするんで気まぐれなんですよね。かわいい時もあれば、憎たらしい顔をするときもある」と明かす。
 一方で悩みは「痩せる気ゼロ」と子猫がどんどん肥えていること。「人が減量には入ってるというのにこいつは」というやるせない思いをブログで告白している。
 それでも「毎日癒してくれてるからな。感謝、感謝」。減量中で神経を尖らせている自分を和らげるクッションの役割を3匹が果たしているという。
 坂田の表情に余裕が出てきたのも、陰ながら支えるパートナーの存在が大きい。そんな愛猫たちのためにも、もう一度世界に返り咲く。

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