「実はこの裁判を誰よりも注目しているのが、多くの女子アナを採用するNHKや女子アナをブランド化しているフジテレビ。ここだけの話ですが、過去の採用に関しキャバクラやクラブなど水商売の経歴について、こと細かにチェックしてこなかったからです」(キー局幹部)
ところが、今回の裁判の行方によっては、今後の女子アナ採用に大きな変化をもたらすというのだ。
「今後はトラブルを未然に防ぐために水商売についても堂々と面談で聞かざるを得ない。しかし、日テレの裁判の判決次第では、水商売を理由に内定を出さなかった場合に職業差別と言われかねなくなり、経歴を確認することが憚られる風潮にもなる。結局、AVやソープ嬢などのバイトもOKということになって、スキャンダラスな話が出てくる可能性が非常に高まる」(編成関係者)
そんな中、キー局関係者の間で浮上しているのが、女子アナ採用の廃止論だという。
「身元が確認できない以上、芸能プロに一任してフリーの女子アナを採用した方が安全という考えです。何かスキャンダルが発覚したら契約を切ればいい。もともと女子アナは売れればフリーになってしまいますからね」(テレビ局関係者)
とはいえ、制作費削減の中、女子アナ採用を辞めれば、莫大な損金が発生する。
「通常、女子アナを採用し一人前にするまでに3億円かかるとされる。フリーで代用すると経費は単純計算でその1.5倍です。これはキツイですよ」(制作会社幹部)
来年春までには一審の判決が出るという裁判の行方に注目だ。