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キャバ嬢が生まれる瞬間(69)〜上京後にキャバ嬢になった女〜

堺由紀子(仮名・23歳)

 私はモデルになるために、高校を卒業後、青森から上京した。元々、東京への憧れがとても強くて、周りの友達にもずっと「東京は自由なんだよ! 私は東京で絶対有名になるから」って言い続けてきたんだよね。中学の頃から男子にはモテたし、容姿には自信があった。身長も高い方だったからモデルになれると信じて疑わなかった。

 そして親を説得して、18歳で上京したはいいものの、モデルのオーディションは何度受けても、すべて落選。唯一、聞いたこともないファッション雑誌に、路上スナップ写真が1度載ったことがあるぐらいで、あとは目立つような活動は何もない。このまったく結果の出せない日々に、私はいつしか地元の友達と連絡を取らなくなり、メールや電話があっても一方的にブロックするようになっていた。連絡をとったら絶対にモデルのことを聞かれるからね。それだけは我慢できない。嘘はつきたくないから絶交するしかない。

 上京して数年は、オーディションを受けながら、居酒屋やカラオケ屋でバイトしていた。でも段々とオーディションも受けなくなり、東京の友達に誘われるがまま、キャバクラで働くことになった。私は田舎で、もてはやされて育ってきたから東京でどこまで行けるか試したいという気持ちが、モデルへの夢を抱かせたんだよね。それで結果は全然ダメだったわけだけど、今度はキャバクラの世界でどこまで上に行けるのかを試してみたい。

 モデルは険しい道だったけど、キャバクラだったらけっこういい所まで行けると思うんだよね。まだ始めたばかりだけど、とりあえずキャバクラで自信を付けてから、今度は女優の道でも目指してみようかな。

(取材/構成・篠田エレナ)

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