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1億総下流社会突入! 悲惨な業界「人間模様」 〜年収300万円は夢のまた夢〜(3)

〈CA(客室乗務員)〉風俗バイトに手を染める“高嶺の花”の女たちの実態

 東京〜札幌・福岡などを最安5000円台(片道)の激安運賃で結び、日本の空に革命をもたらしたLCC(格安航空会社)。だが、低価格実現のために徹底したコストカットが行われており、そのしわ寄せは、女性にとって憧れの職業だったCA(客室乗務員)にも及んでいる。

 現役CAの小村さやかさん(仮名・27歳)は、「LCCのCAは別名“空飛ぶブラック職業”。それほど労働環境は過酷で待遇も悪いんです」と明かす。
 「私たちの会社のCAは基本的に全員契約社員で、年収も250万円程度。もちろん、小さいころからの憧れの職業に就けた嬉しさはありますし、大学時代に大手エアラインの採用試験に落ち続けた私にチャンスを与えてくれた会社に対する感謝の気持ちもあります。けど、LCCのCAは着陸後の機内清掃や地上職員として働くこともあり、複数の業務を兼務しなければなりません。給料は安いのに仕事量だけはANAやJALのCAの倍はある。本当に嫌になっちゃいます」

 そんな状況ゆえ、昼食にはいつもお弁当を持参。自宅ではインスタントラーメンや納豆ご飯で食費を切り詰めなければならないとか。
 「LCCだから社員寮もなく、距離的に実家から通えない私は空港近くにアパートを借りているのですが、そこの家賃が月5万8000円。毎月のお給料から家賃、光熱費、通信費、食費を引いたら残るのは5〜6万円。その中で生活していかなきゃならないので、お金を貯めるどころか貯金を切り崩さないとやっていけない月もあります」

 そのため、高給バイトの風俗に手を染める同僚もなかにはいるそうだ。
 「CAが多く在籍する高級デリヘルがあるらしくて、そこで働いている人が複数いるって噂は聞いたことがあります。正直、私も働こうかなって考えたことがあるくらいなので(笑)」

 なお、小村さんが勤めるLCCのCAは3年契約。その後は毎年更新するシステムだが、現時点では更新するかは決めてないという。
 「今は大手エアラインも給与面の条件が悪いけど、それでもLCCほど仕事はキツくないし、安いと言われる外資系でもウチより100万円近く年収が多い。タイミングよく転職できるなら辞めますが無理なら1年残るつもり。LCCはお客として利用するにはいいですけど、働くのは避けたほうがいいと思います(笑)」

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