前戦スケートアメリカで強豪ひしめく中、2位に入り、今大会2位以内でGPファイナル進出が濃厚となる中野。だが、今大会前に右足首の負傷と股間節痛を訴え、その影響からかこの日のSPでも精彩を欠いた。
「きょうの午前の公式練習から体の動きが良くなかった」というように嫌な予感は的中。十八番のドーナツスピンこそ決めたものの、序盤の連続ジャンプで3回転が2回転と痛恨の回転不足。「ジャンプは練習では悪くなかったのですが、やはり試合のプレッシャーで少し硬くなって技を急いでしまった」と悔いた。
SP54.82でまさかの5位。それでも中野は「ジャンプを跳ばなければ、点が出ないということは痛いほど分かっています。あすは気持ちを切り替えて演技をしたい」と、きょう29日に行われるフリーでの巻き返しを誓った。