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紅白総合司会抜擢の内村光良、「人間嫌い」の過去…

 大みそかに放送される『第68回NHK紅白歌合戦』の総合司会に、内村光良が大抜擢された。白組司会には、嵐の二宮和也、紅組司会には、連続テレビ小説『ひよっこ』に主演した女優の有村架純が選ばれている。

 内村は、同局で『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』のレギュラーを持っている。さらに、民放でも『謎とき冒険バラエティー 世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)など多くの番組でMCを務めており、そのキャリアが評価された形だろう。今でこそ、名MCとして高い評価を受けている内村であるが、過去には、それとは正反対の「人間嫌い」キャラとして知られた。

「内村さんは、もともとは映画監督志望で上京し、専門学校で相方の南原清隆や、出川哲朗らと出会います。芸人デビュー後も、シャイな性格もあいまってスタジオの隅でじっとしているようなタイプだったようです。芸人同士の飲み会にも顔を出さず、自らも社交性のなさをウリにしていました。こうした人間嫌いキャラを生かして、『ウンナン世界征服宣言』(日本テレビ系)では、人を信用するために、視聴者にお金を貸して返してもらうといった企画が放送されたほどです」(放送作家)

 そんな彼を変えたのが、2000年から2005年にかけて放送された『内村プロデュース』(テレビ朝日系)であろう。

「この番組では内村さんを中心に、脇をふかわりょう、三村マサカズ、大竹一樹といった中堅芸人が固め、彼らを媒介として多くの若手芸人との交流が生まれました。その中には、現在は毒舌司会者としてブレイクしている有吉弘行の姿もありました。この番組を通して、芸人同士の交流を深めることで、内村さんは人嫌いを克服していったといえるでしょう。さらに、2006年には番組の出演者を中心に映画『ピーナッツ』の監督もしています」(前出・同)

 “ウッチャン”の人間的な魅力は、時間をかけて醸造されていった。国民的番組の司会者としては適役といえるだろう。

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