好発とともに、内の馬の出方をうかがっていたリーチだったが、3角手前ではスピードの違いで自然とハナへ。課題の折り合いもピタリとついて迎えた直線、武豊騎手のゴーサインがかかると、後続との差は一完歩ごとに広がっていく。最後は鞍上が手綱を緩める余裕を見せての3馬身1/2差の圧勝だった。
「きょうは抑えていこうという気持ちもあったけど、いいスタートが切れたし、無理に控えて馬の気分を損ねるのも嫌だからね。最後はセーフティーリードがあったので抑えました」と武豊騎手。
一方、橋口調教師は、期待が大きすぎるあまり、「体が減っていた(マイナス4キロ)のは正直、ショックだった。食べたものが実になっていない。テンションも使うごとに高くなっているし…」と複雑な表情。
とはいえ、勝利を収めたことで、賞金的に皐月賞への権利は取れた。「本番まで残り2カ月、頑張って立て直しますよ」。この後は、ステップレースを挟まずに皐月賞に直行する。