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キャバクラ小説家yanagiが語るネオン街ライフ 〜キャバクラ今昔物語・その14〜キャバクラ嬢の「賞味期限」

 冷えたビールがおいしい季節ですね。
 キャバクラに行こうとして、ついついビアホールに立ち寄り、そのまま飲みまくって帰宅してしまう…なんてことも、たまにはあります。クーラーの効いたフロアで飲むビールも旨いですが、野外で飲むビールもまた格別ですよね。迷う季節です。

 「店のボーイさんに、“系列の熟女専門店に移ったら?”って言われちゃった」

 ある夜、隣についたキャバ嬢がぽつりと言いました。彼女は20代後半で、口調からそれがボーイの軽い冗談だということはわかりました。見た目も年相応で、「熟女」と呼ぶにはまだ早いという感じの子です。
 キャバクラ嬢の「賞味期限」…というと彼女たちに怒られそうですが…は、実はかなり短いと言えます。地方と都会で多少の差異はありますが、キャバクラでお店の主力キャストとして働ける年齢層は、下は18歳から上は頑張っても30歳まででしょう。プロスポーツ選手よりも短いかもしれません。

 お水の世界では、「30歳」のラインが言葉通り「水際」で、30歳を超えても水商売で働くとなると、「熟女キャバクラ」や「スナック」に河岸を移すことになります。お水を上がらずに続けていくのであれば、35歳から遅くても40歳くらいまでに、スナックの雇われママを経由して自分のお店を持つというルートが一般的です。逆に言うと、そのルートに乗れなかった場合、あまり幸福な道を歩めるとは言えないでしょう。30歳を超えてもキャバクラに在籍し続けて、なおかつ指名を得続けるというのは、現実的にかなり難しいと言えます。キャバクラに行くようなお客は、基本的に若い子を好みますからね。

 なので、30歳前後の「水際」にいるキャバ嬢は、他の年代のキャバ嬢よりも引っかけやすいかもしれません。今後の人生設計を考えたとき、「よいお客さんを見つけて結婚引退」という道がチラつき始める頃だからです。
 ただ、注意しなければならないのは、そのキャバ嬢の一生を面倒見ることになる可能性もある…ということです。キャッチしたのはいいですが、リリースできなくなるかも…。

執筆者 yanagi
1978年生まれ 作家、フリーライター、心理カウンセラー、サプリメントアドバイザー。メールカウンセリングサイト「ysカウンセリングルーム」、ライタースタジオ「スタジオY」主催。また、木悠利名義でも執筆活動中。元バーテンダーでもあり、キャバクラ・スナック等のネオン街の裏事情にも明るい。現在、電子書籍サイト「ヨミーバ」にて、yanagi名義で「ネオン街三部作」等、キャバクラを舞台にした小説を多数発表している。■ヨミーバhttp://www.yomiba.com/■ブログ「ysカウンセリングルームの小部屋」 http://ameblo.jp/yscounselingroom/■サイト「ysカウンセリングルーム」http://www.yscroom.com/

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