速見元コーチといえば、宮川選手への暴力疑惑が挙がるも、これまでに映像としての証拠は出ず。世間は日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長と塚原光男副会長を批判しがちだった。
しかし、ここへきてフジテレビが“独自に入手した”という速見元コーチが宮川選手に行った暴力映像を放送。映像は3年前のものだそうだが、宮川選手の頬をひっぱたく姿が映し出され、ネット上も「これはアウト」「愛があるなんて言うようなレベルじゃない」と衝撃を受けたようだ。
しかし、同時に批判の的となってしまったのは番組MCを務める坂上忍の態度である。コメンテーターに高圧的な態度をとることや上から目線の発言をしたことで、「坂上に対して違った角度からはっきりと発言できる出演者いないの?司会者のほうがパワハラ」「コメンテーターに対する態度は怖過ぎる」「坂上忍は自分の意見以外は半ギレで話を終わらす」という声が相次いだ。
「女子体操のパワハラ問題が取りざたされてから、バルセロナ五輪銀メダリストの池谷幸雄氏がよくバイキングに出演していますが、池谷さんが指導者目線で発言をしようとしても、坂上さんは池谷さんを責める立場に回っていた。同番組で池谷さんは涙を流していましたが、そこには坂上さんに責められたという悔しさもあったのかもしれません」(芸能記者)
また、坂上は当初から速見元コーチの暴力に厳しい意見を突き付けていたが、それが“フジテレビらしくない”とも言われていた。
「世論は宮川選手、速見元コーチに同情的だったので、いつものフジテレビならそれを煽るような空気になるはず。しかし、坂上さんは問題になった当初から協会が行った宮川選手へのパワハラより、速見元コーチの暴力について批判していた。もしかしたら、最初からこの暴力映像があることを知っていたのではないかという疑惑の声まで挙がっています」(前出・同)
いずれにせよ、今回、坂上はとばっちりを受けた形だが、それ以前にも坂上の対応をよく思わなかった人が多かったということだろう。