沢本は20日、千代田区外神田4丁目で「路上撮影会」と称して過激なポーズを取り、公共の場所でみだらな行為をした疑いで25日に逮捕。翌日釈放された。
「自称アイドルで2004年ごろからイメージDVDを出していて、歩行者天国で歌いながら下着を撮影させたり、過激なパフォーマンスで有名でした。見物客が殺到するため、警視庁から厳重注意を受けており、そのころから、彼女には警官がぴったり付いていて、いつ逮捕されてもおかしくはない雰囲気でした」(アキバに詳しいライター)
現在、秋葉原で歩行者天国が実施されているのは須田町交差点〜外神田5丁目交差点までの間の中央通り。日曜・休日に行われているが、昨年の年末ごろから、下着が丸見えの露出の激しい衣装を着た女性にカメラ小僧が群がり、ちょっとしたパニックを引き起こす事態が起こるようになったという。
「しかもミニスカートから覗く下着を盗み撮りする『ローアングラー』なるカメラ小僧が一般女性のスカートの中を盗み撮りするなど事態は深刻化していました」(同)
そんな中で、ついに今回の逮捕劇があったわけだが、ここで聞こえてくるのが歩行者天国廃止の声だ。
「最近、ホコ天を巡回する警官の階級が上がり、警察がアキバ関連のブログもしっかりチェックしているという話も。そんなこともあって、アキバに出入りしている人たちの間で、ホコ天廃止の話はよく出るようになった。ゴールデンウイーク中には、周辺の町会、電気街、警察署が合同でパトロールし、効果もあったようですが、今回の自称グラドルの逮捕は、ホコ天廃止への世論の地ならし的意味もあると思います」(同)
さらにこんな話も。
「アキバの商店主が迷惑がっていて、何度も警察に通報しているケースもあるし、物流面でも中央通りを車が通れないのは不便という声は多いはず」(週刊誌ライター)
本当に廃止となれば、存続の署名運動でも起こりそうなものだが、実際、アキバに出入りしている人たちの声を聞くと、意外にも廃止には肯定的。
「盗撮狙いのカメラ小僧や変なマニアが増えて雰囲気が凄く悪くなった。廃止でも全く構わない」と語るのは往年の秋葉原ファンである会社員のAさん(27)。また、コスプレ姿で街を歩く女性は「ブスに限って露出のある衣装やわざと下着を見せるような衣装を着る。本当に迷惑していた。一度ホコ天廃止で熱を冷ましたほうがいいかもしれない」と話す。
警視庁のホームページでは、<「歩行者天国」は歩行者用道路として人と車を分離し、安心して楽しい散策やショッピングができるように設けられたものです>とあるが、今のアキバのホコ天がそのような様子ではないことは確か。かつて「竹の子族」や「ホコ天バンド」でにぎわった原宿のホコ天が1996年に、周辺の交通渋滞などを理由に廃止されたことを考えると、アキバのホコ天廃止があってもおかしくはない。