search
とじる
トップ > 社会 > 大人気メルマガを続々リリースで注目のfoomii(フーミー)・鈴木創介社長インタビュー

大人気メルマガを続々リリースで注目のfoomii(フーミー)・鈴木創介社長インタビュー

 foomii(フーミー)は、メルマガ配信会社「まぐまぐ!」のメンバーが独立し設立した、まったく新しい有料メールマガジン配信サービスである。
 これまでに「まぐまぐ!」で培ってきた有料メルマガ配信技術、運営ノウハウをベースに小規模所帯のフットワークの軽さを最大限活かし、mixi、twitter、facebookなどSNS全盛のネット界においても、foomiiは抜群の存在感を放っている。
 メルマガの雄・foomiiの人気の秘訣、そして今後のネット界におけるメルマガならではの意義について、foomii社長・鈴木創介さん(写真)に話を伺った。

(聞き手:リアルライブ編集部)

 −− メルマガの事業を興されましたきっかけを教えてください。

 鈴木 私は以前、有料メルマガ事業に専任で携わっていた頃がありましたが、そのサービスは当時、システム提供をし、発行したい方はどなたでもどうぞというスタンスでした。
 しかし、自分が有料メルマガ事業の担当者になった頃から「自分自身がこの方のメルマガを読みたい」と思える執筆者の方に実際に有料メルマガを紹介し、知ってもらい、そしてサービスを利用してもらいたいという思いが強く出てきました。

 「執筆者と直接さまざまなやりとりをする」というスタイルに手応えを感じてはいたのですが、やはりコストや会社の方針の問題もあり、このままでよいものかと葛藤がありました。

 また、サービスの機能面などで執筆者から要望を聞くことが多かったのですが、大きなサービスだったこともあり、個別の要望にスピーディーな対応ができる環境ではなく、執筆者の要望に応えられないことに自分自身悔しさを感じていました。

 どうすればより快適な環境を執筆者に提供できるかずっと悩んでいたのですが、自分の責任で動くことができれば、より迅速に対応できるのではという思いが強くなり、思い切って独立することにしました。

 −− 御社メルマガの執筆者の方々は、歯に衣着せぬ本音トーク(爆弾トーク?)の方々が揃っている印象があります。人選にこだわりはお持ちだったのでしょうか?

 鈴木 foomiiでは、(1)メディアへの露出が多く、幅広い読者層に人気のある執筆者、(2)メディアへの露出は比較的少ないが、コアな読者に強く支持されている執筆者、どちらの方にも発行いただいています。

 特に(2)の人選では、大手メディアで触れることができない情報や、反対意見にも大きな価値があるのではないか、という考えのもと行っており、結果として「歯に衣着せぬ本音トーク」が多くなっているのではと思います。「本音トーク」「爆弾トーク」ゆえ大手メディアに露出しにくい。そのような現在の状況を不健全と考える読者も大勢いるようです。

 マスコミ不信が叫ばれて久しい中、幅広い層の執筆者に積極的に活躍の場、読者とのコミュニケーションの場を提供することが我々のサービスの存在意義であると考えています。

 −− 特に購読者の多いメルマガの、成功の秘訣はどこだと思いますか?

 鈴木 無料メディアでの露出があり、多くのファンを持っている執筆者は、スムーズに有料メルマガに移行することができます。これまでは無料メルマガで読者を獲得し、有料メルマガへの集客がセオリーとなっていたのですが、現在はそれ以上にtwitterや無料ブログからの集客がとくに好調で、mixiやfacebookも活用できます。

 意外かもしれませんが、講演会やセミナーなど購読者とリアルに接することのできる場を持つことも、読者獲得には非常に有効です。

 −− 各社ポータルサイト、個人ブログ、SNS(mixi、twitter、facebookなど)など、他のネットメディアと比較して、メルマガというメディアの強みはどこだと思いますか?

 鈴木 有料メルマガは良い意味でクローズドなメディアで、執筆者と読者の距離感がとても親密なことが特徴です。読者からの質問や問題提起に対してメルマガ内で答えるなど、執筆者と読者が一緒になって作り上げることができます。元外交官の天木直人さんは、メルマガ内で書き下ろし原稿を公開し、読者からの意見を取り入れる形で、新刊書籍『さらば日米同盟! 平和国家日本を目指す最強の自主防衛政策』を出版しています。

 また、突然発生したトピックスに対しても編集や印刷、流通などの工程をを介さないので「執筆者の伝えたいメッセージ」を直接、リアルタイムに読者へ届けることができるのもメルマガならではの大きな強みです。

 −− 「メルマガ」というメディアの今後の将来性について、どのような展望をお持ちですか?

 鈴木 有料メルマガは、その分かりやすさ、シンプルさを生かし、読者にとって「本物の情報を得られるメディア」として、執筆者にとって「収入源のあるネットメディア」として、市場を拡大させていくと考えています。

 我々は有料メルマガを、執筆者・読者双方にとって使い勝手のよい課金手段と捉えています。現時点ですでにパソコン・携帯に対応していますが、今後はスマートフォン向けに専用アプリ内での決済や、例えばテーマ別に購読できる電子書籍としての展開なども考えたいですね。

 従来、ネットでコンテンツ収入を得ようとすると、広告依存型のモデルが多く、執筆内容が広告主の意向や景気動向に左右される面がどうしてもありました。また、不快な印象を与える広告が少なくなく、強制的に見せられるものは読者の満足に結びつかないと考えています。

 有料メルマガのビジネスは広告に頼らない、商売の原点とも言えるシンプルなものです。執筆者は読者の知りたい欲求に応えることで対価を得る。プラットフォームは配信システムや読者サポート機能、既存の出版社における編集者的な機能を提供することで手数料をいただく。中心には常に「読者の満足」があり、執筆者、読者、プラットフォームの利害が一致しています。これが我々の強みです。

 −− 特におすすめのメルマガを教えてください。

 鈴木 foomiiで配信いただいているメルマガは、興味関心のある読者にとってとても有益な情報が満載で、多くのユーザーに楽しんでいただいています。

 個人的には、「山口敏太郎のサイバーアトランティア 〜世界の陰謀・オカルトの真実」の都市伝説シリーズは、飲み会など、いろんなシーンで活用しています(笑)。個人的には今後オカルト界の「ウソ」をドンドン暴露してくれるのを期待しています。

 −− 今日はどうもありがとうございました。

foomiiで読めるメルマガ一覧
http://foomii.com/magazines/

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ