ここまでの視聴率は、初回=6.6%、第2話=3.9%、第3話=4.2%、第4話=3.4%で、平均は4.7%。5話中、すでに3度の3%台を出しており、なかなか低迷から脱することができない。
今世紀にプライム帯(午後7時〜11時)で放送された民放連ドラ(テレビ東京を除く)のなかで、史上ワーストの視聴率は13年10月期にオンエアされた「夫のカノジョ」(川口春奈主演/TBS)第5話(同年11月21日)の3.0%。この調子でいくと、「HEAT」は、その不名誉な記録を、いつ更新してもおかしくない状況だ。
「夫のカノジョ」は、全話平均23.0%をマークした強力な裏番組「ドクターX〜外科医・大門美知子〜」(米倉涼子主演/テレビ朝日)第2シリーズとかぶったため、気の毒な面もあった。
しかし、「HEAT」は裏のライバルドラマである「ホテルコンシェルジュ」(西内まりや主演/TBS)、「美女と男子」(仲間由紀恵主演/NHK総合)は、いずれも視聴率1ケタ台。日本テレビのバラエティ番組「幸せ!ボンビーガール」は常時12〜13%をマークしているが、「ドクターX〜外科医・大門美知子〜」ほどの“怪物番組”ではない。裏も良くないのに、5%割れを連発させている「HEAT」の低視聴率は深刻だ。
「HEAT」は放送開始前に、「DRAGON」(仮題=AKIRA主演)として、映画化されることが決まっており、来春クランクインする予定であるだけに、今世紀史上ワースト視聴率の更新だけは避けたいところだが…。
(坂本太郎)