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朝鮮半島有事、中国・タイ連続爆破事件が不気味にリンク 反政府勢力結集で“アジア大戦”勃発危機(1)

 朝鮮半島、中国、タイなどで相次いで軍事的緊張が高まり、“アジア大戦”の懸念が急速に高まっている。
 アジア情勢に詳しいシンクタンク関係者が警告する。
 「8月4日、韓国兵士2名が南北非武装地帯で北朝鮮軍が埋設したとみられる地雷爆発で負傷したことを契機に、すでに本格的全面戦争突入の一歩手前。特に北の金正恩第一書記は、ノドンやスカッドミサイルの発射準備まで始めています」

 実際、いつ全面戦争になっても不思議ではない緊迫度だ。というのも、韓国は地雷埋設に怒り、11年ぶりに金体制を批判する大音量の軍事放送を流して挑発。北はこれを最大の侮辱と挑発行動と受け止め、20日午後、南北の軍事境界線に近い韓国軍の部隊に向けて砲撃した。
 これに対し、韓国軍も報復として北朝鮮側に砲撃を行ったうえ、軍事放送を一向に中止する気配がない(8月23日現在)。

 その背景を自衛隊関係者は、こう分析する。
 「北朝鮮の韓国領土への砲撃は、軍人と民間人4人が死亡、約20人が負傷した2010年11月の延坪島砲撃以来で、このときから韓国では、北朝鮮に一方的にやられたという思いが強い。今回は“後ろを向いて逃げたら大統領はクビだ”という主戦論が強いのです」

 一方、北は10月10日に朝鮮労働党創建70周年の記念事業を準備中。金正恩第一書記は、この事業を体制固めと国威発揚、つまり愛国心向上に絶好の機会と捉えてイケイケ状態だ。
 「8月22日と23日には、北朝鮮の提案で、南北の高官らが軍事境界線にある板門店で会談をしましたが、一時的なカムフラージュの可能性が高い。緊張度は依然、続いたままです」(全国紙国際部記者)

 隣国の中国は、こうした朝鮮半島情勢を懸念を持って見守っているという。
 中国ウオッチャーの話。
 「中国は世界の首脳を招いての大イベント『抗日戦争勝利70周年』を9月3日に控えており、朝鮮半島でドンパチが起きたらマズイと気が気ではない。しかし、その中国も足元では無気味な権力闘争の足音がヒタヒタと聞こえています」

 その“足音”とは、12日深夜に発生した天津大爆発事件だ。
 「死者116人、負傷者800人、行方不明者60人とされていますが、当局が完全報道管制を敷き、実際の被害がどれほどなのか皆目不明です」(前出・全国紙国際部記者)

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