奇抜な衣装で知られるレディー・ガガ、黒柳徹子は当日の衣装を「日本のタコのような洋服、マリーアントワネットのようにうず高くまきあがった頭、靴は花魁のぽっくりみたい」と評した。
レディー・ガガは冒頭から黒柳徹子を意識し、自らの髪の毛の中から飴を取り出し、徹子本人に飴をプレゼント。ちなみに番組収録後の9日、シドニーの空港にて、やはり黒柳徹子を“リスペクト”した黒髪のおだんごヘアをしたレディー・ガガが目撃されている。
東日本大震災後、海外のアーティストの来日がキャンセルされる中、わざわざ日本に長期滞在することを選んだ理由として、「日本が安全であることを世界の人たちにアピールしたいと思った」と語るガガ。徹子からはチャリティ目的で販売されたリストバンドについても話題が及ぶ。
番組の後半では、ガガ自身の経歴が紹介された。家族との関係やいじめられていた学生時代についても話題が及ぶ。
二人には生い立ちや活動など、いくつかの共通点がみられる。裕福で文化的な教育を受けていること。いじめられていたガガは周囲の人間とのコミュニケーションに対しコンプレックスがあったが、黒柳徹子も周囲と馴染めなかった過去を著作「窓際のトットちゃん」にて記していること。社会貢献活動においても、チャリティに熱心なガガと、ユニセフの親善大使である徹子と、それぞれ共通している。
お互いに共感してか、番組は対決と言うよりは、終始和やかなムードの中で進行された。
最後には徹子から、キティちゃんのファンだというガガに、番組オリジナルの「ハローキティ徹子の部屋バージョン」のプレゼント返し。玉ねぎ頭と、徹子がパンダ研究家であることにちなんでパンダを抱いているキティちゃんに大喜びのガガ。
エキセントリックでインパクトの強い外見とは反対に、ガガの内面や活動が真面目に紹介される番組内容となった。日米モンスター対決は、お互いが意気投合するという意外な結末に終わったのだった。
(川上三白眼 山口敏太郎事務所)