事の発端となったのは同番組の10日放送回。番組では「桜を見る会」疑惑について特集していたが、その中で「政権幹部とは対照的に、与党内は早くも年越しムードが」として、9日に行われた定例会見で、世耕弘成参議院自民党幹事長が「(総理は)説明できる範囲はしっかり説明した」と言及したことを取り上げ、さらに記者から「いつまでやるんですか?」と聞かれた際、世耕幹事長が「もう『良いお年を』というか……」と笑顔を見せるシーンを放送。あたかも「桜を見る会」問題の議論を年内は切り上げたと受け取れるものとなっていた。
しかし放送後、世耕幹事長が「今夜の報道ステーションの切り取りは酷い」「私は定例記者会見が終わった後、今日の会見が今年最後になるかもしれないという意味で『良いお年を』と言っただけなのに、それを桜を見る会をと絡めて、問題を年越しさせようとしているかのように編集している」と印象操作があったことを告発していた。
そんな中、翌11日放送回で、富川悠太アナウンサーが「ここでお詫びがございます」と切り出してこの件に触れ、「『桜を見る会』とは直接関係のない発言で、放送ではその説明が丁寧ではありませんでした。誤解を招く表現につきまして世耕氏並びに視聴者の皆様にお詫び致します」と謝罪。しかし、視聴者からは「説明が足りなかった?説明してあの場面流すことはないだろうに、何言ってるの?」「今後このようなことのないように気をつけますとかないのね」「番組プロデューサーが謝罪するとかじゃないんだ…」という厳しい声が上がってしまっていた。
一方、世耕幹事長本人は、立憲民主党の蓮舫副代表がツイッターで問題のシーンを取り上げ、「はい、幕引き。いい加減にして欲しい」とつづったツイートをリツイートし、「本件はテレビ朝日報道責任者が私のもとに謝罪に訪れ、今夜の報道ステーションでキャスターが頭を下げて謝りました。本ツイートも下げていただくよう要請いたします」と求めている。
思わぬ騒動にまで発展した桜を見る会問題。『報道ステーション』については、謝罪も納得していない視聴者が多かったようだ。
記事内の引用について
世耕弘成公式ツイッターより https://twitter.com/SekoHiroshige
蓮舫公式ツイッターより https://twitter.com/renho_sha