番組ではこの日、27日に兵庫県尼崎市の路上で山口組系の幹部が射殺されたことに関連し、山口組の分裂抗争を竹垣氏の解説の下、報道。竹垣氏は山口組系「義竜会」の会長を務めたが、05年に義竜会は解散し、現在は「堅気」に。番組では独自の視点から今回の事件について分析していた。
しかし放送中、視聴者からは「どんな事件であっても、反社会的勢力を排除したいなら元会長もテレビに呼ぶべきではないのでは?」「足洗ったからって出していいの?」といった疑問の声が噴出。そんな中、『グッディ』は次の話題に移り、反社会的勢力が出席したとされる安倍晋三首相主催の「桜を見る会」について報道。悪質なマルチ商法を展開していたとされるジャパンライフ社が2014年に行政指導を受けていたにもかかわらず、15年に同社の会長(当時)に招待状が届いていたとされることなどを報じていた。
この一連の報道に放送後、視聴者からは「自分たちは元反社を番組に出しておいて疑惑報じるってどうかしてると思わないの?」「元山口組をゲストに招いてこれは批判できると思ってるのはおかしい」「自分たちは出しておいて…コンプライアンスも何もない」といった批判の声が集まってしまった。
「竹垣氏といえば、反社会的勢力から足を洗った現在は暴力団員の更生に取り組む活動もしており、メディア出演も多く山口組について解説することも少なくありません。暴力団排除条例では、暴力団を離脱しても、おおむね5年は暴力団関係者とみなされ制約があるが、竹垣氏が堅気になったのは05年。テレビ出演自体に大きな問題があるわけではありませんが、直後に反社参加疑惑として報じたために、視聴者が困惑してしまったようです」(芸能ライター)
メディアの報じ方にも注目が集まっているこの問題。どのような方向に進んでいくのだろうか――。