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金融豆知識 ファンドの歴史(2) 教会への土地寄進制度から発展

 ファンドが制度として明確になるのは、中世のイギリス。当時のイギリス人は信仰が厚く、死後自分の土地を教会に寄進するのが習慣になっていた。これに異を唱えたのが封建領主たち。土地が教会のものになってしまうと自分たちが税金を取れなくなってしまうため、この寄進を禁止した。このため人々は死後、信頼できる人に土地を譲渡し、そこからの収益を教会に寄付してもらうようになる。

 15世紀のバラ戦争のときには、貴族にもこの制度が広がり、その後、領主との間に紆余(うよ)曲折はあったが、制度として定着している。
 この制度はアメリカに渡り大きく発展する。1861年の南北戦争をきっかけに、鉄道の建設や鉱山の開発など新しい事業が盛んになり、巨額の資金が必要になった。このため、鉄道会社や鉱山会社が発行する社債を引き受け、広く大衆に販売して資金を供給したのが信託会社だった。

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