人気低迷にあえぐプロレス界に光明だ。前身の闘龍門から創設10周年を迎え、初の両国国技館で興行を開催。観衆が集まりにくい悪天候だったにもかかわらず、大会前には入場待ちで会場の両国国技館から最寄駅まで100メートルにも及ぶ長蛇の列ができ、約1000人の立ち見客も出るなど、大盛況となった。
両国では新日本プロレスや全日本プロレスというメジャー団体のみならず、プロレス・エキスポや女子プロ老舗団体LLPW、格闘技でもMARSなど、プロレス、格闘技界の多くの団体が興行を試みたが、どれも満員にはほど遠かった。
新日プロの2・14両国大会が9300人、3・14に開催された全日プロも8700人。年間の開催回数が違うとはいえ、朝青龍の復活に沸いた大相撲初場所千秋楽でも1万1000人だったのと比べれば、これまで後楽園ホールなど1000人規模の会場を中心に活動してきたドラゲーが、1万1500人超満員札止めの観衆を集めたのは偉業といえる。
超満員のスタンドに同社の岡村隆志社長は「きょうは成功」と笑顔。「両国は毎年、この時期に定期開催します」と言明した。さらには「今後は両国のほか愛知県体育館、大阪府立、神戸ワールド、福岡国際、そして来年には札幌月寒などでできればと考えております」と、年に6都市で1万人規模の興行を定期開催も明かしていた。