番組では、まず関口宏が「長野も流出。よくわかりませんが?」と質問。すると張本氏は、
「良いですよこれは。原監督も緒方監督もしたたかですよ。丸が抜けたでしょ。長野も三拍子揃った良い選手なんですよ。怪我でちょっと出遅れたけどね」
と巨人広島双方が良い選択をしたと主張する。
関口は「丸が抜けてジャイアンツに入ることによって余っちゃったんですか?」と張本氏に再質問。すると張本氏は、
「余るというよりも、来年FAでまた巨人連れて帰ることもできますからね。本人が望めばできますからね。私はこれはいい選択だと思いますよ」
と持論を展開。関口はそれでも「本人はジャイアンツ一筋の人でしょ。」と食い下がる。張本氏はそれに対し「そうですよ2回も断ってるんだから。入団する時には」と返す。関口は「ムっとしていませんか?」と質問するが、
「いや、それがね、談話が本心ならね立派なもんですよ。やっぱり自分を買ってくれた強いチームに指名されたから行って頑張ると。本心ならね」
と移籍決定時のコメントを評価。しかし、またも関口が「本心じゃなかったらどう思ってるんですかね」と水を向ける。
張本氏はこれに対し、
「腹わた煮えくり返るでしょ。その球団によるんですよ。これ広島だから良かったんじゃないですか。下位球団に指名されると面白くないですよ」
と発言。これに関口は「面白くないよね」と同意する。どうやら関口はこの言葉を待っていたようだ。
張本氏の発言にネットユーザーの反応は賛否両論。「たしかに良い選択だと思う」「長野はどの道控えに回されていた」という声もあったが、「功労者の長野を取られることが良い選択とは思えない」「巨人ファンは長野を取られてがっかりしている」と反対意見も出る。また、カープファンからも「丸が残ることがベストだった」「カープとしては『良い選択』とはいえない」との声が上がる。
また、「張本さんに長野を放出した巨人を一喝してもらいたかった」「張さんでも原監督の意向を批判することはできないのか」と嘆くネットユーザーも。そして、「また戻ればいいなんて言わないでほしい」と批判するカープファンもいた。
巨人としては丸選手を獲得し自軍の戦力を増強するとともに、広島の戦力を削ぐ目的もあったであろう。それにもかかわらず、力が衰え気味とはいえ首位打者を取ったこともある長野選手を取られたことは、痛手のようにも思える。
しかし、張本氏は「巨人・広島双方に良い判断」と感じている様子。この結論は、シーズンで明らかになるものと思われる。