逮捕容疑は、同店に勤務していた12年12月〜13年3月、ロレックスの高級腕時計4点(約496万円相当)を顧客への営業名目で店から持ち出し、市内のリサイクル業者に約360万円で売却して、横領したとしている。売り払った腕時計の店頭販売価格は、それぞれ80万〜260万円だった。
同署によると、男は腕時計を顧客に販売したように装って伝票を作成。顧客から「購入した覚えのない腕時計の請求書が来た」との問い合わせが同店にあり発覚。同店は同年6月に男を懲戒解雇し、同年7月に刑事告訴していた。
警察の調べに対し、男は容疑を認めており、「パチンコや競馬でつくった借金の返済に充てた」などと供述している。
母体の大丸松坂屋百貨店広報部は「誠に申し訳なく思っております。今後、管理体制を強化し、再発防止に努めていきたい」としている。
「ギャンブルでできた借金返済のため」とは、あまりにも幼稚な犯行動機。その手口も稚拙で、とても大手百貨店に勤務していた50代の男のやることとはとても思えない。
買ってもいない腕時計の請求書が顧客に届けば、容易に勤務先にばれることくらい、子どもでも分かると思うのだが…。
(蔵元英二)
*写真イメージ