記事では、フリーアナウンサーの梶原しげるが、テレビ局のアナウンサーさえ「勇気をもらった」的な言い回しをすることに、「アナウンサーの劣化だと思う」と述べたテレビ番組の発言が取り上げられたほか、ノンフィクション作家の高橋秀実氏の「もらったというのが、ただでもらっている感じがするので違和感があるのでは」といったコメントも紹介された。
これを受け、マツコ・デラックスは「このお二方が答えているのは正しい気がする。元を正せば、報道自体がそういう感じになっちゃっている。誰かが偉業をなしとげた時に、コメンテーターや司会者の人が『いやー本当に勇気もらいましたね』と言っている。それがテキストというかお手本のようにあるから、世の中がそういう流れになっていってしまうのでは」と語った。これには、ネット上で「確かに『感動した』的な言い回しで『勇気もらった』は言うわ」「いつの間にか定着しちゃった感じはあるよな」といった声が聞かれた。
マツコの苦言に対し、トレーダーの若林史江は「もらうという感覚はとても素敵な柔らかい言葉に聞こえる」と話すと、マツコは「こういう人もいるんだから」と話し、かなり世の中に「勇気をもらった」「感動をもらった」が浸透していると指摘し、「この記事を見た時、『やはり記事になったか!』と思うくらい、ものすごい違和感がありました」と語った。これには、ネット上で「マツコって体でかいわりに細かいところに気づくな」「確かに言われてみれば変な言葉かも」といった指摘が聞かれた。
くしくも、この日の放送は3500回を迎えた。マツコは番組開始後すぐから出演しており、ここ15年ほどメディアの中心にいるからこそ、「言葉づかいの変化、違和感」に対して敏感になっているのかもしれない。