04年、紅白プロデューサーの制作費横領事件でNHKが揺れ、紅白の視聴率も史上最低の39.3%を記録。05年はかろうじて40%台を回復したものの、昨年も39.8%とワースト2位。ここのところ紅白は苦戦を強いられている。そして今年は…!?
「やはり苦しいでしょうよね。目玉もないですから。今年は、これといったシングルヒットがなく、ミリオンは秋川雅史の『千の風になって』だけ。しかもこれは昨年の紅白で歌われ、ロングセラーとなった結果、ミリオンになった。今年の売りにはなりません」(芸能ライター)
そこで、目玉となる出場者をなんとか、と作られたのが、紅白どちらの組でもない「特別枠」。ここに入る有力候補として名前が挙がっておるのが矢沢永吉だ。
「今年の紅白のプロデューサーが音楽番組『SONGS』の担当者。この番組に矢沢がスペシャル出演したことがあって、そのツテで出演交渉しているということです」(同)
ほかにこの枠で、候補として名前が挙がっているのが、松田聖子、長渕剛、あみん、Bz、X JAPAN。
「目玉作りは必要でしょうし、特別枠にしないと、これまで出演を拒否してきた大物は出ないでしょう。しかし特別枠を広げすぎると、紅白でなくなってしまうところがツライところ」(同)
ほかに見せ場として、5月に亡くなったZARDの坂井泉水さんの曲を、事務所の後輩の倉木麻衣が歌う案や、さらに8月に亡くなった作詞家の阿久悠さんの曲を、五木ひろし、森進一、石川さゆり、都はるみ、坂本冬美、和田アキ子ら、縁のある歌手が歌うスペシャルコーナーを作るという案もあるという。
では、通常の紅白組だが、常連の浜崎あゆみ、倖田來未、aiko、中島美嘉は当確。ジャニーズはSMAPが今年新曲を出していないため微妙で、TOKIOと嵐か関ジャニ∞と見られている。さらにエイベックスからはEXILEと、今年同社に移籍した槇原敬之が確実視されている。
ほかに注目されているのは、昨年、全裸ボディースーツで物議をかもしたDJ OZMA、さらにお騒がせつながりで沢尻エリカといったところ。また、「NHKの音楽番組『みんなのうた』でブレークした『おしりかじり虫』の扱いも注目されます。同曲は、今年6月に初登場し、通常なら2カ月で入れ替えるところを、来年1月まで延長されている。それだけ紅白を意識しているのでは。ただこの曲、言われるほどヒットしていなんですけどね」(同)
ところで、例年、両組ともトップバッターは若手のアイドル系がお約束だが、今年はモーニング娘。周辺がスキャンダル続きで、ハロプロ枠に別のアイドル系が入ってくる可能性もある。そこで注目されているがリア・ディゾンと中川翔子だ。
「特に中川翔子は有力です。キャラ的に歌以外のコーナーでも使いやすいし、今年4月からNHKの毎週日曜日『笑いがいちばん』という番組で落語家の林家正蔵と司会をしているのが大きいです」(同)
さて、今年はどんなサプライズがあるのか、楽しみにしたい。