去年もSSだった選手は、渡辺晴智(静岡)山崎芳仁(福島)伏見俊昭(福島)平原康多(埼玉)小嶋敬二(石川)佐藤友和(岩手)手島慶介(群馬)新田康仁(静岡)神山雄一郎(栃木)だ。
とくに三宅のSS入りは「競輪はまさに展開」という証明であり、その良い展開を作るには、他のレースで先行をかばいながら闘った実績が必要なのだ。もう一人、紫原も立派だ。中野浩一の弟子で、実績を上げられないと、いろいろ陰口も叩かれたが、ベテラン61期でのSS入りは、昨年の遠沢健二(神奈川・57期)同様に驚きでもあった。三宅、山口、紫原はSSのパンツを履いて健闘するだろう。
山崎は大ギアにこだわり、その欠点を完全に見抜かれていた。山崎ファンの期待は豪快に頭に抜けることで、まくって2、3着に届くことではない。今年は大ギアでもいいから攻め方を変えて欲しいものだ。小嶋敬二は明らかに脚が限界のところにきている。ほんとうに長いこと楽しませてもらったが、若手先行マークの闘いでは苦しい。
手島も3番手で点数、賞金稼ぎが目につく。あの豪快なまくり追い込みを今年は戻して欲しい。合志は体がないだけに体重のある選手に当たると跳ね返され落車が多い。インを突くよりは中から外を追い込む脚があるはずだ。あまり落車するとダメージは必ず出てくる。
一つ注文を付けたいのはあのSSの赤いパンツである。あれでみてくれがいいというのだろうか。もっと金色のパンツとか銀色のパンツとか派手なものに変えた方がいいのではないか。赤はいまや目立つ色ではない。時代感覚がちょっと競輪界はずれているのでは…。