フォトダイナミック・セラピー(PDT)主催の癌治療のための基金を募るイベントでは、ギタリストのジェフ・ベック、そして元ヴァーヴのボーカル、リチャード・アシュクロフトも、ステージに立つことになる。
未だ主流な治療方法ではないPDTだが、この治療だけで癌細胞を殺すことが出来るといわれている。
今回のコンサートは、プロモーターのハーヴィー・ゴールドスミス、ザ・フーのマネージャー、ビル・カービシュレイ、そしてシンガーのロバート・プラントが指揮を執っており、3人とも親しい人物を癌で亡くしている。
ビルはこのチャリティー団体の研究により、癌で亡くなった人達を治療することが出来たのではと感じていると語る。
「ロバートと私は、親しい友人が癌と闘う最後の数か月、最後の日々を共に過ごしたことがあります。しかしそれは癌との闘いだけでなく、その治療による副作用との戦いでもありました」「すぐその後、PDTがそんな人達の命を救うことが出来たかもしれないことが発見されました。そして死を迎える最後の日々にも、威厳を与えることも出来たでしょう」
癌でなくなったオペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティと親しい友人だったハーヴェイは、「ここ12か月で、母親も癌で亡くしました。母がどれだけ苦しんだのかを目の当たりにしましたが、結局は戦いに敗れたのです」「寄付すると約束された基金は本当の望みのため、すい臓癌の患者に寄付されます」と話した。
ザ・フーの今後の活動については、今年初めにギタリストのピート・タウンゼントが、聴覚を失う可能性があり、痛みを伴った耳鳴りがあるという聴覚の問題を抱えていることを理由に、ギター演奏をやめなければいけないかもしれないと発言して以来、ここ数か月懐疑的であるとされている。
「もし俺の聴覚に問題が発生してしまったら、公演を延期するどころか終わりだよ。この問題を解決する方法が本当にないんだ」
しかしボーカルのロジャー・ダルトリーは、ピートが引退せざるを得なくなっても、自分はパフォーマンスを続けると約束していた。
キリング・キャンサーの公演は、ロンドンにあるHMVハマースミス・アポロで1月13日に行われる。チケットはwww.hmvtickets.comにて来週19日金曜日から発売される。