柴田は2007年3月、総合格闘技本格参戦の第一戦こそ戦りつのKO劇を演じたものの、その後はグレイシー狩りに失敗。続けて秋山成勲や桜庭和志ら日本人トップ戦士、ホ・ミンソクやジェイソン“メイヘム”ミラーといった外国人強豪ファイターにも連敗、勝利から遠ざかっていた。
ここのところパウンドを食らってのKO負けが多かったが、DEEP初参戦となったこの日の滑川康仁戦ではそれらを払しょくする闘いを繰り広げた。再三に渡りマウントからの鉄槌を浴びながら、下からパンチを放って反撃。2Rにはパウンドで形勢逆転すると、逆に狂拳を振り回して滑川をグロッキー状態にまで追いつめた。
フルラウンド闘い抜いてのドロー決着。07年3月以来、およそ1年半ぶりとなる勝利とはならなかったが、今後に光明が差す一戦となったのは確か。試合後は大会を視察したDREAM笹原圭一プロデューサーが「柴田選手は大みそかの(Dynamite!!)候補のひとりです」と言明。大みそか初出撃の可能性を示唆した。
復活の兆しをみせた柴田は「結果を出せなくて残念。これからもどんどん試合をしたい」と貪欲に語っていた。