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木村拓哉 「HERO」では賞辞退せず!?

 先日、4年ぶりに外国映画「I COME WITH THE RAIN」に出演することが発表されたキムタクことSMAPの木村拓哉。今年は9月に公開を控える主演映画「HERO」で国内の映画賞を総なめにし、「I COME WITH THE RAIN」でカンヌ国際映画祭への“リベンジ”を目指しているという。
 「I COME WITH THE RAIN」はフランスで活躍中のトラン・アン・ユン監督の新作。「監督は、アカデミー賞ノミネートやベネチア映画祭グランプリ、カンヌ映画祭新人賞など輝かしい実績を持つ若き巨匠。来年のカンヌ国際映画祭への出品が確実視されている」(映画関係者)という。
 木村は、主人公を演じるハリウッドの人気俳優ジョシュ・ハートネット、「HERO」でも共演した韓国トップ俳優イ・ビョンホンら各国スターと競演。本格的に“世界進出”を果たすが、そのステップとして、国内の映画賞の総取りを狙っているようだ。
 「昨年12月に主演映画『武士の一分』が公開され、『ブルーリボン賞』、『日本アカデミー賞』など昨年公開作品を対象とした映画賞に絡むはずでしたが、『明日の記憶』の渡辺謙に敗色濃厚。そのため、所属事務所がマスコミ各社にファクスを流し、ノミネートを辞退するという異例の行動をとって、マスコミや関係者の失笑を買いました」(同)

 しかしながら「HERO」は平均視聴率30%のドラマを映画化とあってヒットは確実。ここぞとばかりに賞レースに参戦するつもりとか。
 「スポーツ紙主催の映画賞は堅いでしょう。『ブルーリボン』や『日本アカデミー』も、いまのところ対抗馬が見あたらないので、『キムタク○冠』となりかねないです」(芸能プロ関係者)
 キムタクといえば、04年、わずか7分間出演の「2046」でカンヌのレッドカーペットに参加したが、「ドレスコートがハチャメチャで現地で赤っ恥をかいた」(別の映画関係者)という。今年も主演映画「HERO」PRのために参加したが、「西遊記」をPRした香取慎吾の“おまけ”で『アイツは何しに来たんだ』と現地では全く話題にならなかった」(同)と、カンヌには苦い思い出しかないだけに、こだわりは人一倍強いようだ。
 「ドラマでは“視聴率男”の名をほしいままにしているのに、映画は代表作に恵まれていない。『武士のー』は一応ヒットしましたが、やはり国際的な代表作に飢えているようです」(映画ライター)
 とはいえ、「HERO」はドラマの延長にすぎず、「試写をみた人はみな『ドラマの特別編だね』と声をそろえています。あれを映画といっていいものかどうか」(同)というのが実情。そこで、「I COME WITH THE RAIN」に、気合が入るということなのだが、来年こそは、カンヌで認められ、悲願の“リベンジ”なるかどうか、注目されるところだ。

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