先週の朝日杯FSで期待したゴスホークケンが後続に2馬身半差の横綱相撲。阪神JFに続き抽選で出走権を手にした1勝馬が優勝。間違いなく優勝した2頭は、今年の最優秀2歳牝馬と、そして牡馬に選出されるはずです。こう考えてみると、抽選で勝ったからこそ歴史に名前が刻めた現実。強運というのは、ある種、勝負事よりも重要なことなのかもしれません。
さて、土曜日の中山メーンは「ディセンバーS」です。オープンクラスによる芝1800m戦。昨年、スローに持ち込んで逃げ粘ったスターイレブンが今年も参戦してきましたが、今回は強力先行のアドマイヤメインが登場。加えて主導権を何としても取りたいヨイチサウスも逃げ作戦。実績はダービー2着、菊花賞3着のアドマイヤメインが断然抜けた存在。が、長期休養明けと、大きな走法から中山の内回りは、どうしても疑問が残ります。いずれにしても、展開的には緩みのない流れになる公算が大。
で、ブラックカフェに期待です。何といってもこの馬の最大のセールスポイントは、一瞬の強烈な破壊力。いい例が、2走前のカシオペアSでサクラメガワンダーの2着。春の京都以来、半年ぶりの実戦だったにもかかわらず、ラスト3F33秒5の豪脚で肉薄しました。このときの1800m1分45秒5は自己ベスト。収穫ある内容です。前走のキャピタルSは1分32秒台の高速決着となったマイル戦と、馬体がカシオペアSよりもプラス6kg。余裕残しのつくりだった印象があります。
中山芝で5勝の実績。そのうち芝1800mで3勝。追い込み馬ながらこの中山内回りの1800mを、最も得意としているのです。さあ、今回は走りごろの3走目でなおかつ相性のいい田中勝騎手にバトンタッチ。直線一気の目の覚めるような末脚に期待します。
相手は中山芝<3301>の巧者コスモマーベラス。ターコイズS勝ちの勢いもあり、要注意です。あとは中距離の重賞の常連サイレントプライド。そして、休養明けでも乗り込み十分のブラックタイドです。