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キャバ嬢が生まれる瞬間(30)〜人脈を広げるためにキャバ嬢になった女〜

 斉藤真央(仮名・23歳)

 私はそれなりの大学に入って、それなりの人生を送ってきたと思う。なんとなくの流れで大学卒業後は都内で事務員として働いていたのだけど、日々、単調な仕事の繰り返し。ある日、そんなデスクワークに嫌気がさしてしまった。それで就職してから半年で会社を辞め、次に何をしようかと考えたとき、やっぱり経営者かなって。私は人の下で働くより、ホリエモンみたいに会社を立ち上げて有名になりたいと思った。それに儲かるのは雇用者じゃなくて経営者だからね。どうせ働くなら会社のトップにならなきゃ意味がない。半年でそれがわかってよかったよ。

 とはいえ経営者になるといっても何をすればいいかわからなかった。それでとりあえずビジネスチャンスが広がっていそうなキャバクラで働くことを決めた。私が行ける場所でもっともお金持ちが集まる場所っていったらキャバクラだろうからね。様々な情報と人脈を築けるキャバクラ嬢ほど、経営者に向いている環境はないと思う。

 まずキャバクラで心がけていることは必ず名刺交換をすること。お客さんの名刺を見て、知らない会社なら、帰ってからネットで調べてどの規模の会社で働いているかをチェック。力を持っていそうならば、人脈を作ってバックアップしてもらうように働きかけておく。でもやっぱり避けて通れないのはお客さんの下心だね。でもそこはなんとか先輩キャバ嬢たちのテクニックを見習って、これからうまくあしらう術を身に付けていく予定。

 それとキャバクラで働きだして売れてるキャバ嬢の法則が少しわかった。売れている子が売れていない子よりしていること。それは名刺に手書きで電話番号を書き込むということ。ただ印刷されたものを渡すだけでは事務的な行為に映り、お客さんの印象に残らない。でも手書きで電話番号を書くようにすれば気持ちが相手に伝わり、人脈を作る上で良い関係を結びやすくなるんだよね。それに気付いてからは必ず名刺に手書きで番号やアドレスを書き込むようにしてる。

 長くキャバ嬢として働くつもりはないかな。とりあえずお金を貯めて、人脈を広げたらアパレル系のお店を立ち上げようと思ってます。

(取材/構成・篠田エレナ)

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