番組によって、再び注目を浴びることになった森。彼は、どういう人物か。SMAP初のゴールデン冠番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が開始した直後の96年5月、オートレーサーになりたい夢をかなえるために衝撃脱退。身長規定が170㎝から175㎝までに引き上げられたこと、年齢制限が22歳でギリギリだったことを理由に、アイドルをやりながらメンバーに内緒で勉強をしており、見事に難関を突破したのだ。SMAPは、初めて解散危機に直面した。そんな彼も今では、生涯収入6億円とウワサされるトッププレイヤーだ。
私生活では、98年に3歳年上の亜紀さんとゴールイン。愛息の天子(テンシ)くんを育てるよきパパだったが、妻子は3、4年前からアメリカで生活しており、別居状態。息子はすでに、高校生になっている。シングルライフを謳歌している森は昨年、30代後半と思われる女性との仲睦まじい姿が、女性週刊誌に載った。偶然にも、SMAP解散と同時期に不倫報道が明るみに出た格好だ。
SMAP時代は、木村拓哉と並ぶ2トップ。177㎝の長身で、歌もダンスもビジュアルも抜群。欠点は口下手なところだったため、離脱記者会見で同席した中居正広には、数えきれないほど助けられている。
およそ8年にわたるアイドル生活での逸話で欠かせないのは、“ハイキック事件”だろう。これは92年3月に放映された『桜っ子クラブ』(テレビ朝日系)の企画“気合一発!! ザ・男対決”の本番中に起こった。SMAPチームが学生チームと騎馬戦で対決。騎乗している者のヘルメットの上には紙風船が付けられており、叩かれて、先に割られたほうが負けという単純なルールだ。
この2回戦で、学生チームの騎馬が崩れたことによってSMAPチームが勝利。歓喜の雄叫びを挙げるカメラの背後で、森が悪乗りしすぎる学生に上段廻し蹴りを華麗に放ち、KOしている衝撃シーンがフレームインしていたのだ。そのスピード、的確さはプロ並み。食らった学生は救急車で搬送され、大事に至らなかったそうだが、この“一戦”はSMAPの伝説として語り継がれた。
“ホンネテレビ”では草なぎが、日比谷線のホームでバク転をするよう、森から指示された実話を暴露。当時から、男気あふれる反面、かなりのヤンチャ坊主だったようだ。
アイドル卒業から、21年。森は、角が取れ大人になったが、アイドル時代SMAPイチの武闘派だったのだ。