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「第76回日本ダービー」(JpnI、東京芝2400メートル、31日) ブレイクランアウト 外国産馬初のダービー制覇へ意欲

 2001年の「第68回日本ダービー」から外国産馬に門戸が開放されて9年目。ブレイクランアウトが、史上初の外国産ダービー馬を目指す。

 断然人気を集めた前走のNHKマイルCは、よもやの9着と背信的な惨敗を喫したが、あれが実力ではない。「(差し、追い込みで決まった)皐月賞と逆の展開になっちゃいましたね。読みが外れたけど、これが競馬だから仕方ないです」と戸田調教師は苦笑い。ダービーに向けて、すでに気持ちはリセットしていた。
 中1週の強行軍も想定内。「幸い(前走を使った後の)ダメージはなかったし、もともと心肺機能の高い馬で、いい状態をキープしてますよ」と余裕しゃくしゃくだ。

 1週前追い切り(21日)は南ポリトラックで、5F73秒0→56秒6→41秒3→12秒2(馬なり)。軽めの内容ながら、外ドラゴンメイルに1/2馬身先着と軽快な動きを見せた。
 「ガサ(442キロ)がないし、二四の長丁場を考えてオーバーワークにならないように格下の馬と併せ、遅いペースで我慢させることに主眼を置いてやりました」と説明する戸田師。
 「直前(最終追い切り)は、藤田ジョッキーに乗ってもらう予定で、必然的に時計は速くなるでしょう。だから、今日はその点も考慮してやりました」と補足した。
 課題は、一気の距離延長となる2400メートル。しかし、トレーナーはまったく意に介していない。「キャリアを重ねるごとに、競馬が上達して折り合いに進境がみられるし、コントロールしやすくなっている。血統的な背景からも心配ないですよ」と断言する。
 乗りかわりも、ここ一番に強い藤田騎手なら不足はなく、起死回生の一発があって不思議はない。

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