芦田愛菜と松雪泰子が出演し話題となった『Mother』や満島ひかり主演の『Woman』など、センセーショナルな日テレ系ドラマを手掛けた水田組。今回の『獣に〜』についての裏話も明かした。
「番組内で、10月期のドラマ制作の流れを紹介していましたね。曜日や時間帯、ターゲット層を決める企画作りは昨年8月、脚本は昨年末から制作していたとのこと。1話しかでない端役が、最終回まで出続けることがあるなど、ドラマ好きにはたまらない話が盛りだくさんでした」(エンタメライター)
新垣はキャスティングについて、昨年の11月頃には話が来ていたといい、新垣曰く「ふわーっとした話ならもっと前から聞いている」という。松田は新垣との共演が分かった瞬間に「喜んだ」そうで、撮影中は「芝居できないです。“カワイイ”と思ってしまう(から)」と明かした。
ここで、自分たちが思う「スゴいと思った俳優」を紹介していくことに。新垣は松田の名を挙げ「独特の間があるじゃないですか。視聴者の方がいろんなことを想像できる」と説明。彼にしか出せない空気感は「刺激になる」とたたえた。
水田監督は明石家さんまの名前を挙げる。さんまは“明石家さんま”として自然体で演じるため、ドラマもバラエティーでもキャラクターは変わらないとのこと。
しかし、ドラマ『星に願いを』(フジテレビ系)では、仏壇の前で涙を流すシーンがあった。その件をさんまに話すと「泣かせたいのは俺? 客?」と問われたそう。“客(視聴者)”だと回答すると「背中越しに撮ってくれ」と要望があったと回顧。いざ撮影に臨むと、その芝居でスタッフが泣いたのだとか。
そのシーンで、さんまは一滴も涙を流していなかったと水田監督は“暴露”。落語の世界のように「声色と所作で泣いていると勘違いさせられた」とその演技力を絶賛した。
「さんまは、2003年度の文化庁芸術祭テレビ部門大賞受賞作品にもなった『さとうきび畑の唄』(TBS系)や木村拓哉と共演し平均視聴率22.6%を叩き出した『空から降る一億の星』(フジテレビ系)にも出演し、俳優としても評価の高い人物。彼にしか出せないカラーは、他の俳優にはマネできないもの。出演を熱望しているチームもあるようですよ」(ドラマライター)
最近ではドラマのレギュラー出演が減ってしまったが、プロも絶賛する役者・明石家さんまの演技をもう一度観てみたいものだ。