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紅白歌合戦 視聴率復活の理由と残された課題

 大みそかに放映され、3年ぶりに平均視聴率40%を超えた「NHK第59回紅白歌合戦」。歌手別視聴率は他局の番組でブレークしたユニット「羞恥心 with Pabo」がトップを獲得。視聴率回復の大きな要因として、前例のない民放各局の番組を巧みに利用したPR大作戦が大きいとみられるが、今後の課題も残ったようだ。

 昨年の紅白の視聴率は第1部が35.7%、第2部が42.1%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。「40%以下なら丸坊主」と公言していた石原真チーフプロデューサーの面目と髪の毛は保たれた。
 「歌手のラインアップや企画に目新しいものはなかった。しかし、景気後退による旅行客の減少と、裏番組の苦戦が紅白の視聴率低下に歯止めをかけた。40%を下回ったら、局内で『今年の60回で打ちくるべきだ』という声があがったと思うが、これで紅白の歴史は存続となりそう」(NHK関係者)
 白組の勝利に終わった紅白。5日に発表された歌手別視聴率でも、全体で1位が「羞恥心 with Pabo」、2位が氷川きよし、3位がジェロ、4位が水谷豊と森進一で上位を白組が独占する形になった。

 「『羞恥心 with Pabo』はフジテレビの『クイズ!ヘキサゴンII』でブレーク。本番には同番組の司会を務める同局の中村仁美アナ、小島よしおら番組のレギュラーが応援に駆けつけた。水谷はテレビ朝日系のドラマ『相棒』でブレーク。やたら出番が多かった『藤岡藤巻と大橋のぞみ』は日本テレビが出資している映画『崖の上のポニョ』の主題歌。昨年はこれまでにない“民放紅白”だった。地上波デジタルPRの意味合いもあったかも」(音楽誌記者)
 民放で活躍した出演者のみならず、PRや取材でも民放各局に対してかなり寛容だったという。
 「例年なら、民放の各番組が取材できるのは、紅白の本番が終わった後のNHKホール外の通路のみ。ところが、今年から取材が解禁され、29日のリハーサルの時点で、某局のリポーターがホール内に入って番組内で生リポートしていた。さらに、森はホール内で、テレ朝の正月特番で放送するため、親交のあるジャーナリストの鳥越俊太郎氏のインタビューを受けていたようです」(レコード会社関係者)

 視聴率低下の歯止めに、出演者選考や取材体制も含めた制作陣の大胆な“CHANGE”が功を奏したようだ。一方、今後に大きな課題も残してしまった。
 「サプライズで出演させたミスターチルドレンの視聴率は白組7位と振るわず。これで、来年以降、『ミスチルの二の舞になりたくない』と、NHKが必死に口説いても出演を渋る大物アーティストが増えそう」(同)
 次回の紅白はさらなる視聴率アップに向けてどんな作戦を練るのか?

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