先日、株式仲買人の堕落していく姿を描くジョーダン・ベルフォートの回顧録『ウォール街狂乱日記』の映画化を、レオナルド・ディカプリオ主演で監督することが決定したスコセッシ、まずは『沈黙』の製作が先になると監督の広報が発表した。
江戸時代初期を舞台に、キリシタン弾圧の渦中に置かれたイエズス会司祭2人にフォーカスをあてたこの映画は、2006年から製作が進められていて、当初ダニエル・デイ=ルイス、ベニチオ・デル・トロ、そしてガエル・ガルシア・ベルナルが主演する予定だったが、現在もそのキャスティングに変更されていないかは判っていない。
また、『ギャング・オブ・ニューヨーク』でスコセッシと仕事をしたジェイ・コックスが、遠藤周作の原作をベースに脚本を手がける。
『沈黙』はスコセッシの次回作として発表されたが、撮影開始日は未定で、監督にはパリを舞台にした『ユゴー・カブレ』の編集作業が残っている。また『ウォール街狂乱日記』は、2012年6月から製作開始される予定だ。