両親は16歳のときに浮気が原因で離婚。母親は専業主婦で、一度も働いたことがない。いわゆる母子家庭で、以来、彼女の稼ぎが家計を支えている。普段は姉妹のような仲の良さ。ところが。「給料日は毎回、母親とケンカになっちゃうんですよ。好きでキャバ嬢をしているわけじゃない。『どういう気持ちで稼いだお金かわかってるの』って」
半年後、祖母が他界してからも水商売を続け、店を点々とするうち、彼女はプロ意識を抱くようになった。理由は他でもない、職業としてキャバ嬢を選んだプライドである。「今は母親の旦那、みたいな役割だと思っています。母親とのケンカも、振り返れば、水商売に対する偏見の裏返しだったのかも」
嘘がまかり通るこの業界で、なるべく素の自分を心がけているという。聞けば同店に移籍したのはつい、2か月前のこと。その飾らない接客で先月、早くもナンバーワンになった。
(取材協力)
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