ここまで5日間の戦いでは、合わせて4名の力士が全勝をキープ。今回は本日から始まる中盤戦を前に、改めて好調の4名を確認していこう。
■白鵬(東横綱)
先場所は10連勝で優勝争いを牽引するも、そこからまさかの3連敗を喫した白鵬。その後、途中休場を余儀なくされた角界の第一人者は、目前で賜杯を逃した悔しさを晴らすかのように星取表を白く染め上げている。“平成最後の本場所”ということで、いつもとは気合の入り方も違うのかもしれない。
■豪栄道(西大関)
大阪・寝屋川市出身のご当地力士として、府民の期待を一手に背負う豪栄道。その応援を追い風に、ここまでは連勝を継続中。特に5日目の正代(西前頭3枚目)戦は、文句の付けようがない素晴らしい相撲内容であった。ちなみに、豪栄道が初日から負けなしの5連勝をマークしたのは、平成29年九州場所以来となっている。
■逸ノ城(西前頭4枚目)
2場所連続で「6勝9敗」と負け越し、番付も「西関脇→西前頭筆頭→西前頭4枚目」と下落した逸ノ城。その2場所の遅れを取り戻そうと、今場所はここまで危なげなく星を積み重ねている。4日目の隠岐の海(東前頭6枚目)戦のように、立ち合いからしっかりと相手を捕まえることができれば、今後も星を伸ばすことは十分に可能だろう。
■琴奨菊(西前頭8枚目)
平成29年初場所で大関から陥落し、その後はエレベーターのように番付を行ったり来たりしている琴奨菊。初優勝を果たした平成28年初場所以来となる5連勝を足掛かりに、あの躍進を再現したいところだろう。それが決して夢物語でないことは、同じく30代中盤の玉鷲(西関脇)が先場所証明している。
その先に待つ賜杯に向け、まずは先頭に立っている以上の4名。これから始まる中盤戦では、一体どのような展開が待ち受けているだろうか。
文 / 柴田雅人